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【求職者のみ】介護のお仕事面接時の注意点【3点】

こんにちは、さけです。

・大手介護会社で20代で管理職となり、約20年継続
・年間50億の売上を管理してきました。
・介護福祉士、介護支援専門員を取得

「介護」、「仕事」について漠然とした不安や心配はあるものの、まだ先のことと目を背けている方も多いのではないでしょうか。経験者だからわかること、基本的な情報をわかりやすく解説します。

今回は、これから介護施設の面接を受けようと思うんだけど、「何を聞かれるんだろう?」「失敗しないためにはどうすれば?」という心配をお持ちの方に経験談を交えてここだけは覚えてほしいポイントをお伝えします。

面接官はここを見ています

最初に基本的なことを振り返りましょう。通常どんなお仕事でも応募して面接に至るまでに、履歴書⇒(応募先から)連絡が来る⇒面接の日が決まる⇒面接の流れになると思います。まさか「合否は面接で決まる」なんて思っている人はいないですよね?
✓履歴書を送った時から評価は始まっている
もっと言うなら応募の連絡を事前にするならその段階から面接官の評価は始まります。

NGな履歴書
・字が汚い(下手でも丁寧に)
・書き漏れがある(特に志望動機が空欄の人最近多いです)
・写真がない(スナップ写真もNG)
・修正テープの使用(間違ったら書き直す。最悪でも訂正印)
・履歴書の使いまわし

これらはどんな仕事でも当然ですが、応募する方の中では「介護や福祉の仕事はどうせ人が不足してるから雇ってくれるでしょ」と安易に考えている人も多いように感じます。それを感じたら私は採用しません。もしそれでも簡単に採用されるようならブラックな職場の可能性が高いと思ってください。
✓応募してから面接まで
応募したらその会社から面接の連絡が入ります。知らない電場番号から電話が来ても驚かず丁寧に対応しましょう。応募した会社の電話は登録しておくのが良いと思います。面接当日は時間に余裕をもって、早すぎず遅すぎずなので5分前くらいに到着で良いかと思います。服装はスーツなら間違いはないですし、スーツ以外でも落ち着いた私服なら特に問題ない会社も多いです。心配なら事前に確認しておくとよいでしょう。こんなこと会社に聞いていいの?と思う方もいるかもしれませんが、全く問題ないです。

絶対やめた方がよい対応
・電話に出ない。(出られなかったら折り返しましょう)
・約束した面接に遅れていく、行かない。
・身だしなみが整っていない(服装が派手、靴下をはかないなど)

面接の申し込みがあっても当日来ない、連絡もとれないという人が本当に増えています。男女、年齢関係なく良い社会人の人が信じられないという印象です。「自分が選んでいるつもり」なのかもしれませんがそういう部分で人間性はあらわれます。いずれどこかで自分に返ってくると思った方がよいでしょう。何事も相手の立場に立って最低限の礼儀は守ることです。
✓面接
まずはきちんと挨拶をして、名前と面接に来たことを伝えましょう。よく言われることですが、第1印象はとても大切です。この後の面接の会話の内容よりも、最初の第1印象、特に視覚的に入ってきた情報で人は影響を受けます。これらは科学的にも実証されており、視覚・聴覚からの情報が重要になります。
さて、無事面接まで辿り着いたとして面接ではどんな質問がされるでしょう?

よくある質問
・志望動機-ザ定番。お決まりだからこそ個性が出しやすい。
・職歴・アルバイト経験-接客業はポイント高い。介護も接客業です。
・失敗談-失敗した時にどう頑張ってきたかが大切。
・前職での悩み-前の職場や同僚の悪口を言うのは止めましょう。
・いつから働けますか-すぐにでも働いてほしい場合もあるけど、あまり急がせるのには何か背景があるかもと疑って良い。

意外に、質問の答えの内容というより、答え方や表情を見ています。
志望動機などは、ありきたりに「御社の理念が…」とかいうより、とにかく「お年寄りが好き」とか「稼ぎたい」と素直な気持ちの方が伝わりやすい。
経験上、稼ぎたいという人はすぐに辞めたりしないからです。介護経験はあった方が良いですが、変な癖やこだわりが付いてしまっている位なら未経験の方が良いと思っています。

もし施設内を見学するか聞かれたら見る?見ない?

無事面接も終わりに近づきそろそろ終わるかな~と思ったころ、「施設内を見学しますか?」と言われることがあります。こう言われたら心の中で「よっしゃ」と叫んでください。何故なら、採用しようと1ミリも思っていない人に、施設内を見学させようとは思わないからです。施設内部を見せるということは、余程自信がない限り、スタッフの挨拶や掃除など逆に行き届いていない部分を見られる可能性もあるので、嫌がる施設もあるからです。

見学ではここを見よう!
・スタッフの表情、挨拶、服装
・お客様の表情
・施設内の臭い
・壁面装飾など(季節に沿っているか)
・食事の様子(介助が雑になっていないか)

見学はチャンスと思って、スタッフの様子(笑顔があるか、挨拶が出来るか)やお客様の様子を見てきてください。良い職場には笑顔があります。施設が古くてもきちんと掃除されているのがわかります。
また逆に面接官はスタッフに面接に来たあなたを紹介し、一緒に働く仲間としてふさわしいかどうかを見てもらっていることもあります。お互いに見られているということを忘れずに最後まで丁寧に対応しましょう。

こんなはずじゃなかったをなくす

面接や見学の時には良さそうだったのに、実際に働いてみたらこんなはずじゃなかったというミスマッチはよく起こります。そのためにもミスマッチが起こらないように事前に自分が働くイメージが持てるかどうか、認識に相違がないかどうかを確認しておきましょう。

よくあるミスマッチ
・給与、時給、各種手当
・勤務時間、残業の有無、休日
・業務内容
・キャリアアップ
・研修

事前に調べられることはきちんと調べて、質問をしましょう。
お金に関することはもちろんのこと、研修なども重要です。入社初日からいきなり一人で業務…なんてこともあり得るからです。研修は何日間くらいなのか、誰が教えてくれるのか、施設によっても異なりますので思い切って聞いてみましょう。

さて、ここまで事前の応募から面接まで見てきましたがいかがでしたでしょうか?
人が不足している業界だからこそお互いにきちんと見極めないとせっかく務めたのにすぐに辞めてしまうことにもなりかねません。まずは実際に行ってみて、自分が働きたいと感じたかどうかで考えましょう。大手から中小まで多くの会社があり、当たりはずれも多いです。受ける側にも見極める力は必要ということですね。

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